EVで行く!道の駅車中泊の旅

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このブログの全体像についてです。はじめにお読みください。

(1)動機について
公務員を早期退職することを決意してから、実際に退職するまでの一年間、「僕はいったい何がしたいんだろう。」という本末転倒なことをずっと考えていました。そしてたどり着いた答えが、「自分探しの旅(実際言葉にすると青臭いね)」というもの。とりあえず自分のこれまでの人生を振り返り、これからの人生の指針のようなものを探してみようと思い立ちました。
思い返すと、僕は観光旅行というものが嫌いでした。スポーツやイベントを楽しむために泊りで出かけることはよくしていたのですが、いわゆる「物見遊山」の旅行には自分からすすんで出かけることがありませんでした。新婚旅行も一週間の北海道スキー、職場の親睦旅行も自分から幹事に立候補し、自分好みにプランニングしていました。

でも、「放浪」という言葉には、昔からあこがれがありました。大学の途中までは本気で長距離トラックドライバーになろうと思っていたし、公務員として就職してからも長期休暇を取ってホームレス体験(言葉が悪いかな?「シティサバイバル体験」にしておくか)を実行しようと思っていたくらいですから。

高倉健主演の映画「あなたへ」の中で、ビートたけし扮する元教師が「旅と放浪の違いは、帰る所があるかないか、です」というような意味のセリフを語っていました。その定義からすると、僕のこれからやろうとしていることは、目的がファジーでも「旅」ということになるんでしょうね。
さて、旅をすると決意してからは、計画はトントンと進んでいきました。とにかく自由度を最優先に考え、「移動は公共交通機関よりも車」、「宿泊はチェックイン・アウトのあるホテルよりもキャンプ」、「どうせなら、車をキャンパー仕様にして車中泊!」などのコンセプトは早々と決まりました。

(2)EVについて

僕の愛車は、某欧州メーカーの3Lセダン(とっても非経済、でもお気に入り)でしたので、この旅を始めるにあたり、買い替えをすることにしました。「さて、どんな車を買おうか。やっぱり車中泊にはミニバンかなあ」とリサーチを始めたちょうどその頃、飛び込んできたのは「世界的な、エンジン車から電気自動車(EV)へのシフトの流れ」というニュースでした。

車での長距離移動には、多額のガソリン代がかかりますが、電気自動車の給電システムを上手に使うと、驚くほどのコスト削減が可能です。特に日産のEVに適用される「ゼロ・エミッション・サポートプログラム2(ZESP2)」に加入すると、月額2,000円で全国の急速充電器約5,530基が使いホーダイ(!)。僕は「これだ!」と思いましたね。まるで僕のこの旅をサポートするためのシステムじゃあないですか。

日産のEVといえば、皆さんご存知のリーフですよね。僕がEVを買おうと決めた時期、ちょうど新型リーフ(40kWhの大容量バッテリー・プロパイロットシステム搭載) が鳴り物入りでデビューしました。普通に考えると新型リーフに食指が動きそうなものですが、「ちょっと待て、リーフで車中泊って無謀かも?」と踏みとどまりました(当然といえば当然ですよね…)。そして僕が購入した車はコイツです。

え、見たことない車? うーん、海外では大ヒットした貨物用ミニバンのEV版なんですが…。詳しくは「愛車のプロフィール」で!

(3)道の駅について

いくら無目的で自由な旅をしたいと言っても、ただ車で道路を走るだけ、というのでは無味乾燥すぎます。かと言って、目的地を決めたりスケジュールを組んだりするのは、この旅のコンセプトに反します。そこで僕は、この旅のリレーポイントとして、道の駅を選びました。
ご存知の通り、道の駅にはその土地の情報ステーション的役割が備わっています。その地域ならではの「人・もの・自然」に触れるためには欠かせない施設と言えるでしょう。さらに(非公式ですが、マナーを厳守するならば)、車中泊も可能です。その土地の食材を使ったレストラン・観光案内所・トイレ・水道はもちろん、場所によっては温泉施設まで併設されているところもあります。さらに、EVのための急速充電器までも! まさに旅における「食・住・情報」の拠点となりうる場所です。この道の駅をハブステーションとして、次の行き先を決めるというのも、自由旅の醍醐味が味わえるのではないかと考えました。