地元(那須塩原)の温泉をお得に楽しもう!

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 スキーシーズンが到来し、またEVに苦手な冬季ということで「道の駅車中泊の旅」を休止しているeiichi  aoi です。暖冬とはいえ12月に入ると、充電効率の低下やヒーターONによる電費悪化により、ロングドライブに支障が出始めました。EVの宿命ですね。これから3月くらいまでは、地元周辺のスキー場に足繁く通うことになりそうです。長期予報によるとかなりの暖冬で、十分な積雪は期待できなさそうですが。

スキーの後の楽しみといえば、何と言っても温泉ですね。疲れの溜まった足腰やかじかんだ全身がお湯にほぐされていくのは、まさに極楽です。「このひとっ風呂のために、僕はスキーに来たのかも…」とまで感じることも度々です。実は僕の地元の那須塩原には、たくさんの素晴らしい温泉をお得に楽しめる「裏ワザ」があるんですよ。

【お・も・て・那須手形】

栃木県北の観光案内所などで、1080円で販売されているこちら。購入日から1年間有効です。掲載されているホテル・旅館・立ち寄り湯などの温泉施設は25か所。このうち7か所の施設を選んで無料入浴ができちゃいます。各施設の料金が500~1000円ですので、1、2回使用すれば元が取れちゃいますし、7か所全部を巡ると1か所あたり150円強という低料金! というわけでこのページでは、これの掲載施設をスキーのついでに巡り、温泉について僕なりの評価レポートをしていきます。評価項目は「泉質」「施設の充実度」「雰囲気」の3項目、それぞれ5段階評価とします。それでは温泉レポートの前に、僕のホームゲレンデのご紹介を。

【ハンターマウンテン塩原】 栃木県那須塩原市湯本塩原字前黒

首都圏最大級のスキー場です。僕は1シーズン10回程度通っていますので、ここの長所・短所はある程度知っているつもりです。

◎長所 ①滑走面積の広さと多彩なコースレイアウト(上級者からキッズ・ファミリーまで、ゲレンデにより棲み分けがされています。ざっくり分けると、スキー場上部が上級者、下部が初級者ですね。初級者はゴンドラリフトには乗らない方がいいと思います。) ②安定した積雪量と高い雪質(北斜面で標高が高いので気温が低く、夜間は人工降雪機がフル稼働しているようです。昨シーズン途中から導入したイタリア製の最新鋭降雪機により、暖冬の今シーズンも12月中旬には約3kmのダウンヒルコースが滑走可能でした。 ③長いシーズン(上記②により、シーズンが驚くほど長いです。4月に入って周りが春の景色になっていても、ここだけはコースにびっしりと雪がついています。4月の雪質も午前中はベストコンディションと言っていいくらい。このスキー場が初めての人を連れて行くと、必ず驚いてくれます。)

▲短所 ①物価の高さ(レストランや売店の食品は、市価の2倍程度の値段がつけられています。僕は、高くてまずいものを食べさせられた時、「負けた!」と感じるような人間なので、ほぼ利用しませんが。まあ、スノーメイクにかなりのお金をかけているので、仕方がないのかな…) ②極端なランニングコストカット(平日で客の入りが悪いと、ランニングコストの高いゴンドラリフトが運休になったりします。もちろんリフト券の割引や払い戻しはありません。これはいかがなものか…) ③休日は大混雑(休日は駐車場に入るのにも長い行列ができ、リフトに乗るまでが大変です。リフトの機動力は高いので、「バブル時代のリフト1時間待ち」のようなことはありませんが。)

いろいろ書きましたが、まあ、自宅から1時間のエリアにこれだけのスキー場があるのは幸せなことですね。それでは、ここから本題の温泉レポートを始めます。

 

【にごり湯の宿 湯荘 白樺】 那須塩原市湯本塩原14

日塩もみじライン料金所そばの新湯温泉郷にある、さびれた感じ(失礼)の温泉旅館ですが、お風呂はなかなかの風情です。

この浴槽のエイジング状態やお湯の色を見てください。温泉好きにはたまりませんね。旅館の人はやや不愛想ですが、この値段でこのクラスの温泉に浸かれるのですから、文句を言うのは野暮ですよ。

〇泉質 ☆☆☆☆  乳白色のお湯は硫黄のにおいがプンプン。体の芯からあたたまります。浸かった後はシャワーなど浴びずに、有効成分を保持するようにすると、翌日の朝まで体はポカポカです。

〇施設の充実度 ☆☆  シャンプー・ボディソープ類は常備してあります。ドライヤーのある洗面所は浴室外の廊下にあり、ちょっと不便。露天風呂もありますが、内湯とつながっていないので、両方に入るためには、いちいち服を着て廊下に出なければなりません。

〇雰囲気 ☆☆☆  好みが分かれるところですね。近代的なスパハウスが好きという方には向かないかも。外観や内装ともに老朽化の感は否めませんが、まあ、昔からの湯治宿ですので…。

 

【奥塩原高原ホテル】 那須塩原市湯本塩原113-4

「湯荘 白樺」のすぐ前にある、こちらは近代的なリゾートホテルです。日帰り入浴客にもフロントスタッフは親切に対応してくださいます。

〇泉質 ☆☆☆☆  「湯荘 白樺」と源泉が同じなので、ここも乳白色の硫黄泉です。ただ、僕が入った日はお湯がとても熱く、内湯には数分しか入れませんでした。雪のちらつく中の露天風呂は最高に気持ちよかった。時間が許す限り入っていたいと思うくらいでした。

〇施設の充実度 ☆☆☆☆  シャンプー・コンディショナー・ボディソープが常備してあります。脱衣所のパウダールームのアメニティも充実しています。お風呂は内湯と露天の2種類ですが、貸し切り風呂もあります(別料金)。ただ、2つともこの規模のホテルの浴槽としては、ちょっと小さいような印象です。

〇雰囲気 ☆☆☆  清潔感のあるホテルですが、「風情」という点ではやや物足りないかも。駐車場からフロント玄関までの距離が短いのは、吹雪のときなどありがたいと思います。

 

【渓雲閣】 那須塩原市湯本塩原37

温泉に入る子ダヌキのキャラクターが愛らしい、新湯温泉の老舗旅館です。別名「むじなの湯」とも呼ばれ、「日本秘湯を守る会」にも登録されています。

〇泉質 ☆☆☆☆  内湯の大浴場は上記の2施設と源泉が同じ、湯温高めの乳白色の硫黄泉です。本当に体が温まります。露天風呂には別の源泉からお湯を引いているとのことですが、僕は入ったことがありません。

〇施設の充実度 ☆☆☆  「おもて那須手形」で入浴できるのは、内湯の大浴場のみ。シャンプー・リンス・ボディソープが常備してあります。パウダールームには、ヘアトニック・ヘアリキッド(懐かしい)・アフターシェーブローションが並んでいます。大浴場の浴槽は小さめですが、深さがあって肩までしっかり浸かれます。

〇雰囲気 ☆☆☆☆  こじんまりとしたアットホームな旅館ですが、館内は高級感があります。カラフルで本格的な浴衣の無料貸し出しなど、女性向けのサービスが充実しているようです。

 

【秘湯の宿 元泉館】 那須塩原市湯本塩原101

日塩もみじライン料金所近くの林道のような峠道を3kmほど進むと、数件の温泉旅館が集まった元湯温泉に着きます。その泉質の素晴らしさから、温泉マニアの方々には有名ですが、アクセスがなかなかハードです。特に冬季で着雪のある路面状況の場合は、雪道に慣れていないドライバーは立ち寄らない方が無難だと思います。

〇泉質 ☆☆☆☆  乳白色に若干青みがかった硫黄泉です。香りも強くいかにも効能がありそう。ただ、残念ながら湯温があまり高くなく、特に露天風呂は冬季は寒いくらいでした。スキーの後はやはり熱々の露天風呂がいいですよね。春~夏にのんびり入るのがおすすめです。

〇施設の充実度 ☆☆☆☆  お風呂は本館内ではなく、少し離れた温泉棟のようなところに、かなり大きな内湯と露天風呂があります。歴史の感じられるレトロな雰囲気ですが、メンテナンスはしっかりされています。シャンプー・ボディソープ・トリートメントも、わりと高級なものが常備してあります。  

〇雰囲気 ☆☆☆☆  旅館の立地といい温泉棟の雰囲気といい、まさに秘湯という風情があります。すぐ前を流れる渓流も自然のままの状態で、都会の方は命の洗濯ができると思いますよ。平日も温泉マニアのお客さんが結構いらっしゃっています。

 

【秘湯の宿 大出館】 那須塩原市湯本塩原102

同じく元湯温泉の人気の宿です。元泉館のすぐ隣ですが、崖を迂回してアクセスしなければならず、着雪がある場合は4WDの車でないとちょっときついかも。「子宝の湯」が有名で、女性客が多いのが特徴です。

〇泉質 ☆☆☆☆☆  その日の天候によって、乳白色やエメラルドグリーンなどに色が変化する硫黄泉で、別名「五色の湯」。その強い香りと成分は、ボディソープで洗体した後も2日間程度も残るくらい強烈です。別の源泉から引いた、お湯につけたタオルが真っ黒になるくらいの「墨の湯」もあり、こちらも効用たっぷり。栃木県の温泉では、那須湯元温泉の名湯「鹿の湯」と並ぶくらいの泉質だと思います。

〇施設の充実度 ☆☆  本館内は新しいエレベーターもあり、とても快適なのですが、お風呂のアメニティ等はちょっと。内湯にはシャンプー・トリートメントがなくボディソープのみ。脱衣所には鏡があるだけで、ドライヤーもなし。公道から旅館へのアクセスに使う私道や駐車場も、整備されているとはとても言えません。だからこその「秘湯」なのでしょうが…。  

〇雰囲気 ☆☆☆  秘湯の風情を味わいに、という気分でふらりと訪れるには、いろいろとハードルが高いかも。閑散期である冬季の平日でも、泉質目当てのたくさんのお客さんで賑わっていました。これがトップシーズンだったら…。「これから名湯に入りに行く!」という気合があれば、温泉の良さを存分に味わえると思います。

 

【華の湯】 那須塩原市上塩原603

日塩もみじラインの塩原側起点そばの上塩原温泉郷にある、公共の日帰り温泉施設です。広い道沿いで駐車場も広く、雪の山道が苦手な方もアクセスは容易です。

〇泉質 ☆☆  単純なナトリウム泉で、さほど特筆すべきものはないかなあ。源泉かけ流しのようなので、スーパー銭湯よりはいいと思います。

〇施設の充実度 ☆☆☆  内湯・露天風呂・ドライサウナとお風呂は充実しています。シャンプーやボディソープは常備、パウダールームまわりも清潔感があります。レストランや遊具施設も併設されていて、ご家族連れにもおすすめできます。

〇雰囲気 ☆☆☆  道の駅などに併設されている日帰り温泉施設を想像していただけばといいと思います。スキー帰りのひとっ風呂には必要十分ですね。

 

【伊東園ホテル塩原】 那須塩原市塩原2196-4

格安バイキングプランで有名な、伊東園ホテルグループの一つです。塩原温泉街の中にありますが、広い駐車場がありアクセスが容易です。

元々は「クアハウス寿苑」という名前で営業していたホテルですので、お風呂は自慢の一つとのこと。開業はかなり昔のようですが、施設には老朽化は感じられません。

〇泉質 ☆☆  こちらも透明な単純ナトリウム泉。源泉かけ流しではなさそうですね。

〇施設の充実度 ☆☆☆☆  ジャグジーや寝湯など数種類がある広い内湯・露天風呂・ドライサウナがあり、さすがはクアハウスと名乗っていただけのことはありますね。シャンプー類やアメニティも常備してあります。

〇雰囲気 ☆☆  人件費節約のためか、清掃がやや行き届いていない感がありました。特に、僕が入ったときは、排水溝からトイレのような臭いが上ってきていました。たまたまかもしれませんが、気になりました。

 

【ホテルニュー塩原】 那須塩原市塩原705

塩原温泉郷を代表する、歴史と伝統のある巨大ホテルなのですが、数年前に経営が行き詰まり、有名温泉ホテルチェーンの「大江戸温泉物語」の傘下に入りました。地元の人間としては、なんとも寂しい限りです。あまりに巨大な宿泊施設のため、館内の温泉施設が3つもあります。「お・も・て那須手形」で利用できるのは、「湯仙峡」という日帰り温泉で、ホテルフロントからエレベーターを2基も乗り継いでやっと入館できます。

「大江戸温泉物語」傘下となってから、大規模なリニューアルが行われたらしく、その広さ・清潔さ・施設の充実度には圧倒されます。単独で営業するテーマパーク型温泉施設を完全に凌駕しています。

〇泉質 ☆☆☆  透明な単純ナトリウム泉。源泉かけ流しの浴槽と循環型の浴槽があります。大型温泉施設にありがちな塩素臭さも感じられません。

〇施設の充実度 ☆☆☆☆☆  とにかく凄いの一言。内湯には浴槽が4つ。半露天風呂は広々として開放感があります。ドライサウナもかなり余裕のある造り。ロッカールームやパウダールームも清潔で使い勝手も良好。湯上り処は照明を抑えめにし、最新型のマッサージチェア複数台にたくさんのソファ。コミック単行本も書棚にずらりと並んでいます。

〇雰囲気 ☆☆☆  東京方面からの無料送迎バスにより、平日でも高齢者のお客さんでそれなりに賑わっていますが、何せ温泉施設が広いので日帰りでもゆったりくつろげます。ロビー近くのパブリックスペースでは、大衆演劇の公演も行われていたりと、昭和の雰囲気が漂っています。この辺もある意味「温泉の風情」でしょうか。

 

【那珂川温泉 皆幸乃湯】 那須塩原市鍋掛1088-24

ここは今までの塩原温泉郷ではなく、旧黒磯市内にある日帰り温泉施設です。ハンターマウンテンの姉妹スキー場である「マウントジーンズ那須」の帰りに利用しました。多分もう二度と行くことはないでしょう(ごめんなさい)…。

〇泉質 ☆  透明な単純泉。循環ろ過をしているようですが、お湯の汚れがろ過しきれていない気がしました。温泉施設としては最も重要なところですので、ぜひ改善していただきたいものです。

〇施設の充実度 ☆☆☆  内湯・露天風呂・ドライサウナがありますが、やや老朽化している感があります。シャンプー類は常備。館内にはレストランや大広間の無料休憩所があります。僕が入ったとき気になったのは、ドライサウナの温度が全く上がっていなかったこと。ボイラーが運転されていないようでした。「故障中」などの張り紙も見当たりませんでした。たまたまかもしれませんが…。

〇雰囲気 ☆  外観や浴室のメンテナンス不足が感じられました。浴室の床にはぬめりがあり(単純泉ですので温泉成分ではないでしょう)、足をとられそうになったこともありました。

 

【奥那須・大正村 幸乃湯温泉】 那須塩原市百村3536-1

こちらもマウントジーンズ那須の帰りに利用した、板室温泉郷にある立ち寄り湯です。スキー場からはちょっと遠いですが、宿泊もできます。

〇泉質 ☆☆☆  透明な単純泉ですが、源泉かけ流しのようです。お湯の温度は熱めで、スキーの後の筋肉痛に効果がありそう。

〇施設の充実度 ☆☆☆☆ 広々とした檜造りの内湯と、こちらも広々とした露天岩風呂があります。僕が入ったときはお客さんがほとんどいなくて、ほぼ貸し切り風呂状態でした。露天風呂にはほとんど滝のような打たせ湯が4本あり、贅沢な気分を味わえました。シャンプー類やアメニティ類も常備してあります。

〇雰囲気 ☆☆☆☆  清潔感のある木造平屋の大きな施設です。周りにはお店や民家がなく、隠れ湯的な雰囲気も味わえます。内装も木の質感を生かした造りになっており、居心地の良い空間でした。

 

【ホテル板室】 那須塩原市百村3072-26

こちらも板室温泉郷の入り口付近にあるホテルです。マウントジーンズから30分くらいかな。

〇泉質 ☆☆  こちらも透明な単純泉。露天風呂のお湯の温度はかなりぬるめでしたが、ゆっくりのんびり入るのには良さそう。

〇施設の充実度 ☆☆☆ 中規模ホテルですが、内湯と露天風呂はかなりの広さがあります。ドライサウナはなし。シャンプー・リンス・ボディソープが常備してあります。ただ、洗い場のシャワー・カランの水量がかなり少なかった。

〇雰囲気 ☆☆☆☆  街道沿いにあるホテルですが、館内は静かで落ち着いた雰囲気です。ロビーも静寂で居心地がよく、風呂上がりにゆっくりとくつろぐことができます。

 

【ホテルサンバレー那須 アクアヴィーナス】 那須町湯本203

伝統ある那須湯元温泉の老舗大型ホテルです。バブル期に何棟もの個性的な別館を増設しましたが、現在でも営業が継続できているのは、マーケティングのうまさのせいでしょうか。この手形で利用できるのは、このホテルの目玉である温泉施設のアクアヴィーナス。1800円(休日)の料金がなんと無料です。この手形本体の値段が1080円ですので、とんでもないお得感ですね。

内湯です。石造りの小さなプールのようですね。この写真はほんの一部です。

露天風呂ゾーン。3種類のサウナも併設されています。どれに入ろうか迷うくらい。

水着着用のバーデプールゾーン。数種類のジャグジースパがあります。ここにもドライサウナとミストサウナが併設されています。

〇泉質 ☆☆☆  単純ナトリウム泉・硫黄泉など数種類の泉源を引き入れており、特に硫黄泉はなかなかの泉質です。真夏に利用したのですが、湯温はかなり低めで、どうやらボイラーで沸かしているような気がします。

〇施設の充実度 ☆☆☆☆☆  上で紹介したとおり、施設の規模は全国でもトップクラスでしょう。バーデプールゾーンを入れると浴槽の数は30近くあるでしょうか。施設内は迷路のように入り組んでおり、お子様連れの方などはちょっとしたクエスト気分を味わえると思います。

〇雰囲気 ☆☆☆  開業してからかなり年月が経っているため、若干の経年劣化が感じられます。巨大なドライサウナがただの通路階段として使われていたりなど、施設維持・設計の迷走なども感じられました。正規料金の1800円を払って利用する気にはちょっと…。

 

【ホテルブランヴェール那須】 那須町湯本206-194

那須湯元の温泉街から少し外れた森の中にある、2階建ての瀟洒なホテル。流行中のグランピング施設も敷地内に数棟あります。エントランス入口の樽の中からは、ヴェロキラプトルが顔を出してお出迎え。

このホテルの売りは、ズバリ『恐竜』! ロビー中央には実物大のトリケラトプスが鎮座しており、ホテル周りの森にも何種類もの精巧な模型が配置されています。サイズは本物よりも小さめですが、人が近づくとセンサーが反応し、首や前足が動いたり鳴き声を上げたりするギミックまでついています。お子様と一緒に散策するのも楽しいですね。

館内にはゴージャスなフィットネスプールがあり、ここも『お・も・て那須手形』で利用できます。このプールの周りにも、恐竜の模型が数体配置されています。

〇泉質 ☆☆☆  単純ナトリウム泉で、無色・無臭・PH6.4とごくごく普通のお湯ですが、皇室の避暑施設である「那須御用邸」と同一の泉質で、露天風呂にはかなり高温の源泉が滝のようにかけ流しされています。そう聞くと何となくありがたみが増してきますね。

〇施設の充実度 ☆☆☆☆  新しいホテルなので、内湯・露天ともとても清潔で高級感もあり、日帰り入浴だけでなく宿泊にもおすすめできます。サウナはフィットネスプールに附帯しているので、水着着用になるのがちょっと難アリかな。

〇雰囲気 ☆☆☆☆  恐竜推しのコンセプトは好き嫌いが分かれるところですが、温泉街から外れているので那須の自然を満喫するのにはもってこいだと思います。ユーザーの多様な好みに対応しているホテルと言えるでしょう。

 

【こころのおやど 自在荘】 那須町湯本206-98

上記の「ブランヴェール那須」のすぐ近くにある、昔ながらの風情のある高級旅館です。中規模ホテルならではのアットホームなホスピタリティは、日帰り入浴客の僕への女将さんやフロントスタッフの応対からも感じられました。

〇泉質 ☆☆☆  露天風呂は岩風呂と檜風呂の2種類。どちらもちょっと濁りのある無臭の源泉かけ流しです。源泉の注ぎ口には湯の花がこびりついていて、泉質の良さを物語っています。ただ残念ながら湯温が低い。僕が入浴したのはスキーシーズンとしてはかなり暖かい日だったのですが、それでもちょっと寒く感じました。夏の登山後などはちょうどいい感じかな。

〇施設の充実度 ☆☆☆☆  2つの露天風呂・内湯・ミストサウナという設備は、中規模ホテルとしては充実していると思います。パウダールームにはたくさんのアメニティがずらりと並んでいて、日帰り入浴でも豊かな気分にさせてくれます。 

〇雰囲気 ☆☆☆☆  館内は和のテイストで統一され、それがかえってスタイリッシュでモダンな雰囲気を醸し出しています。まさに正しい高級温泉旅館ですね。玄関には、平日だというのにたくさんの予約客のボードが掲げられていました。人気があるんですね。

 

【矢板温泉 まことの湯】 矢板市館ノ川695-28

スキー場からかなり離れているこの日帰り温泉も、「お・も・て・那須手形」の無料入浴が可能です。矢板市郊外の山林の中にぽつんとある立ち寄り湯ですが、いつもたくさんのお客さんで賑わっています。

〇泉質 ☆☆☆☆  単純ナトリウム泉ですが、水温が74度もあり、別名「熱の湯」。もちろん源泉かけ流しです。筋肉痛や神経痛などへの効果が抜群とのことで、この泉質が人気のいちばんの理由ですね。

〇施設の充実度 ☆☆☆  玄関前には無料の足湯が設置されていて、こちらもよく利用されています。お風呂はちょっと狭い内湯と広い石造りの露天風呂。シャンプー類やドライヤーも常備されています。レストランや無料休憩所も併設されています。

〇雰囲気 ☆☆☆  道の駅的な雰囲気があり、キャンパーやバイクのライダーをよく見かけます。若干の古さが感じられる施設ですが、メンテナンスは行き届いていると思います。

 

【黒羽温泉 五峰の湯】 大田原市堀之内674

大田原市の黒羽運動公園内にある日帰り温泉施設です。公民館的な施設も併設されており、平日も地元の人で賑わっています。

〇泉質 ☆☆☆  無色透明のアルカリ単純泉ですが、PH値は高めでお湯にはとろみがあります。いわゆる「美肌の湯」で女性には最適ですね。

〇施設の充実度 ☆☆☆☆  お風呂はジャグジーを含む広い内湯と露天風呂と小さなドライサウナ。施設が高台にあるため、露天風呂からの眺めが素晴らしい。併設のレストランの料理がコスパが高く、評判が良いとのこと。

〇雰囲気 ☆☆☆  開業から数十年が経過していますが、施設全体に清掃やメンテナンスが行き届いており、老朽化は全く感じません。レストラン・無料休憩所も快適で、半日はゆっくりと過ごせそうです。

 

【湯津上温泉 やすらぎの湯】 大田原市湯津上5-776

大田原市南端の旧湯津上村にある、公共の日帰り入浴施設です。ゴルフ場の多いエリアなので、休日はプレー後に入浴に来るお客さんも多いようですが、平日は近所のお年寄りの憩いの場となっているようです。高齢者率の高い地域なので、毎日のようにいらっしゃる常連さんも多いとのこと。

〇泉質 ☆☆☆  上記の「五峰の湯」と同様の、とろみのあるアルカリ単純泉です。湯温は高めで、スポーツの疲れがよくとれそうです。

〇施設の充実度 ☆☆☆  お風呂は内湯と露天風呂のみ。どちらもややこじんまりしていますが、普段からあまり混み合うことがないようなので十分ですね。レストランや休憩室も併設されています。

〇雰囲気 ☆☆  清潔感はありますが、年数のたっている公共施設なので、豪華さや派手さとは無縁です。日帰り温泉としては必要十分な施設ですね。

 

【那須野が原温泉 ホテルアオキ】 大田原市中田原1625-1

大田原市街にほど近い、ビジネス客やゴルフ客向けの中規模ホテルです。ここの温泉棟が「那須野が原温泉」として日帰り客にも対応しています。本館も温泉棟も、結構年季が入っています。

〇泉質 ☆☆  アルカリ単純泉で源泉かけ流しですが、お湯は無色無臭でさらりとしており、コアな温泉ファンにはやや物足りないかも。湯温は高めです。

〇施設の充実度 ☆☆☆☆  内湯と露天風呂とサウナ(午後から)があり、どれも中規模ホテルとしては広い造りになっています。経年による劣化もありますが、清掃やメンテナンスがしっかりしているので気になりません。

〇雰囲気 ☆☆☆  内湯と露天風呂がちょっと離れており、裸のまま通路を歩いて移動することになります。市街地にありながら温泉リゾート気分を味わえますが、通路が周りの住宅から結構見えやすいのが気になります(女性用はそんなことないと思いますが)。写真の通り露天風呂は解放感いっぱいです。

 

【パインズ温泉ホテル大田原】 大田原市新富町2-3-33

大田原市街のど真ん中に30年近く前にオープンした、本格ジム・プール等を備えたホテルです。宿泊よりもスポーツクラブとしての需要のほうが多いのかな。しかし、これだけの長い間営業が成り立っているのはすごいと思います。

「お・も・て那須手形」を使うと、大浴場だけでなくこのプールも使用できるようです。ささっと泳いで温泉でリフレッシュというのもいいですね。

〇泉質 ☆☆  無味無臭のアルカリ単純泉で、これといった特徴はなし。湯温が高めなのはスポーツ後の利用を想定してのことと思います。

〇施設の充実度 ☆☆☆  露天風呂はなく、内湯とサウナのみです。内湯はさほど広くもなく開放感はいまいちですが、サウナはかなり広々としていて、しかもかなり高温です。経年劣化もほとんど感じられません。僕が利用したのは平日の正午ごろですが、午前中のトレーニングを終えたお客さんで結構賑わっていました。

〇雰囲気 ☆☆☆  温泉の雰囲気を楽しむというよりも、スポーツ後の汗を流し、疲労を回復させるという使い方が正しい施設だと思います。僕もサイクリングの終わりに利用させてもらっています。