では、いよいよ旅に出発しますか。まずは近場の福島県を一周するつもりで出かけましょう。
〇雲岩寺(栃木県大田原市) ※第1日目
禅宗の日本四大道場と呼ばれる立派な寺です。松尾芭蕉は、この地で「木啄も 庵は破らず 夏木立」の句を残しています。雨上がりの新緑に朱塗りの橋と山門がよく映えていました。秋の紅葉も見事でしょうね。
ここが本堂かな? 雨模様でしたが観光客の方も多かったです。
鐘つき堂と山門のレイアウトも秀逸です。アマチュアカメラマンも多数いらっしゃいました。
〇道の駅 奥久慈だいご(茨城県大子町)
名勝袋田の滝にほど近い場所にある、こじんまりした道の駅です。
二階には日帰り温泉施設もあるし、トイレもきれい。しかも急速充電器もある。ここを車中泊場所にしようかなと思ったんだけど・・・。交通量の多い道のすぐそば、こりゃあ夜中は走行音と大型トラックのアイドリング音で悩まされそう、ということでパス。
〇フォレスパ大子(茨城県大子町)
大子町の広域公園内にある温水プール・バーデプール等のある広大な温浴施設です。「温泉博士」の無料手形が使えるので行ってみました。施設内は水着着用です。いやはや、公園も広くて立派ですが、この施設も高級リゾートホテルのような内容で、「これで正規料金700円は安すぎないか?」と思ったくらいです。ただ、平日とはいえ駐車場はガラガラ。ムム・・・?
水着に着替え、温浴施設に入ると、なんと客は僕だけ! 30分ほどしてやっと老夫婦が1組だけ! たった3人のためにプール監視員が4名、フロントスタッフが2名、制御機器調整員が数名、これって大丈夫? 内容的には十分楽しめる施設だと思うんだけど。
ここは公共施設です。おそらくランニングコストだけで膨大な赤字になっているでしょうね。でもハコモノを造ってしまった以上簡単にはやめられないと・・・。ともあれ穴場です! ご家族連れの方は広域公園も含めて1日中楽しめますよ。
〇道の駅よつくら港(福島県いわき市)
6号線を走りに走って、いわき市に入りました。疲れもたまってきてお腹もすいたので、初の車中泊場所をここに決めました。理由は特にありません。はやく寝たかっただけ。
トイレも立派。もうここでいい、というかもう運転したくない・・・。売店に入ると、各種お弁当が半額になっていました。助六寿司(漁港なのに)を購入。とにかく何か胃に入れたい。
ただ、見込みが甘かった。ここは国道6号線、朝方まで車の通りが止むことはありませんでした。漁港が近いため、大型トラックドライバーの仮眠場所にもなっており、アイドリング音も鳴りやまず・・・でも、いい経験でした。次回に生かそう。
〇福島県の峠越え~道の駅ふるどの(福島県古殿町) ※第2日目
さあ、やや寝不足だけど出発だ。ENV200の峠越えチャレンジです。急こう配のワインディングロードが続き、バッテリー残量がみるみる減っていきます。出発前に満充電にしておいたのですが、どうやら100kmも持ちそうにありません。あわててナビで急速充電スポットを探すと、あった、ありました。
別名「おふくろの駅」だそうです。こじんまりした道の駅ですが、車中泊のキャンパー車が数台いました。ここで朝食でもと考えていたのですが、早朝のため野菜直売所のみオープン。ENV200の給電システムでお湯を沸かし、備蓄のカップラーメンで朝食。冷え込んでいたせいもあり、とてもおいしかった。こんな朝食も悪くないです。
〇泉崎さつき温泉(福島県泉崎村)
開館の9時30分ちょうどに入館し、朝風呂としゃれこみました。温泉手形で無料です。2時間近い峠越えと電欠の不安で疲れた体にお湯がしみこんでいく感じ。気持ちいい~。サウナや水風呂もありましたが、これ以上敷かれたくないのでパス。ゆっくり小一時間湯につかって、さあ、次の目的地だ。
〇旅館向瀧(福島県東山温泉)
国の有形文化財にも指定されている温泉旅館です。もちろん宿泊するわけではありません。メディアで取り上げられているのを目にしてから、どうしても実物を見てみたかったんです。やはり「本物」の迫力には圧倒されます。これで旅館としても機能しているのですから素晴らしい。宿泊しただけでも話のタネにはなるでしょうね。
〇庄助の宿 瀧の湯(福島県東山温泉)
こちらは近代的な鉄筋造りの高級旅館。温泉手形が使えるので、本日2回目の入浴です。それにしても豪華な造りのお風呂です。露天風呂からは旅館のすぐ横を流れる渓流を望むことができます。こんな豪華なお風呂が無料だなんて、「温泉博士」様様ですよ。
〇道の駅「あいづ 湯川・会津坂下」
出来たばっかりの大規模な道の駅。施設は当然とてもきれいです。駐車場も広く、トラックと一般車の駐車スペースも分かれています。本日の車中泊場所としては最適ですね。
すぐ隣に河畔公園があり、フィールドアスレチックも完備。夏は家族連れで賑わうんでしょうね。水遊びやバーベキューにも良さそう。
内部の直売場です。今まで行った道の駅の中では断トツで快適です。観光客も多数。
トイレも素晴らしい。自動ドアですよ。しかも24時間利用可能。これだけきれいだと、使う人も汚す気にならないですね。
急速充電器も当然あります。ただし、24時間利用可能ではありません。なんでだろう? メンテナンスのためかな。
ここで車中泊準備。中の売店でソースカツ丼を購入。なんと半額の230円! しかもまだホカホカ! とんかつ美味い! この道の駅、もう一回来てもいいかな。
夜もとても静か。とてもよく眠れそうです。ただ、平日なのに車中泊の車でいっぱい。みんなここがお気に入りなんですね。
〇福島縦断~休暇村 那須(栃木県那須町) ※第3日目
よく眠れました。午前6時に起床。さあ家に帰ろう。福島のど真ん中を縦断するぞ。その前に充電だ。ここの充電器は使えないので、近くの日産ディーラーで満充電。いざ出発!
芦ノ牧温泉~湯野上温泉~那須温泉のルートを選択。理由はアップダウンが少なめだから。道路の横の渓谷美が素晴らしい。
でも、なぜ? 今日は土曜日だというのに、観光客の車がほとんどいません。すれ違うのは護岸工事の工事車両くらい。
これだけの絶景と2つの温泉場という観光資源がありながら、もったいない。道も適度な勾配と直線を含むワインディングロードで、MTスポーツカーのドライブに最適なのに。福島県さん、もっとPRしたほうがいいですよ。ドライブ好きの皆様、穴場ですよ!
〇休暇村 那須(栃木県那須町)
地元に戻ってきました。休暇村那須です。11時30分から日帰り入浴可能。あと1時間あるぞ。腹減った。朝飯だ。あれれ、周りにはコンビニもない。仕方がないので車内でお湯を沸かしてカップラーメン。2日連続はさすがにわびしいね。
きれいなお風呂です。もちろん温泉手形で無料。露天風呂からの景色が素晴らしい。標高の高さが実感できます。
☆1st TRIPのまとめ☆
最初の車中泊の旅、一言でいうと楽しかった~! 「自由」というのを満喫した感じです。退職後のこんなプランを立てたオレ、でかした! という感じです。総走行距離は3日間で1千キロオーバー。よく走りました。ENV200、電欠の危機に瀕しながらも、よくがんばったね。次回もよろしくね。
特筆すべきは、この旅の低コスト! なんと1日千円未満でした。理由は、①車中泊 ②無料温泉手形 ③充電フリー ④有料道路回避 ⑤道の駅のディスカウント弁当 などが挙げられます。この調子で、夢は大きく全国制覇だ!
ただ、初めての経験だったため、今後に生かしたい反省点もいくつかありました。今後のために書き留めておきます。
1 疲れ対策
家に帰ったその日の夜、10時間くらい眠りました。やはり疲れがたまっていた模様。そういえば、運転中も何度か気が遠くなりそうなことが・・・。事故を起こしてからでは遅い! 今後はもっとゆるいスケジュールを心掛けよう。時間は十分すぎるくらいあるのだから。
2 野菜不足
帰宅したときの夕食は、回鍋肉をおかずに野菜ジュースをぐびぐび。スコッチのあてにセロリをボリボリ。体が野菜を欲していたのです。旅行中の栄養摂取にも留意する必要がありそうです。
3 車中泊場所の選定
疲れを残さないためには、十分な睡眠が一番。とにかくよく眠れそうな場所を選んで車中泊しよう。特に、①国道沿い ②トラックの近く ③街灯の近く はできる限り避けるようにしよう。
4 夜の過ごし方
車中泊での夜は長いです。ふらふらと変な場所へおでかけしないためにも、有効な夜の使い方を考えておいた方がいいですね。次回からは、①モバイルノートでブログの原稿を作成する ②タブレットにアマゾンプライムビデオから映画を3.4本ダウンロードしておいて観る を試してみようと思います。