3rd trip 埼玉~群馬県 (5月下旬) 

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3回目のこの旅で、地元近県を制覇します。しかし埼玉県・群馬県の中で、実は「行きたい」場所が思い当たりません(両県在住の皆様ごめんなさい)。というわけで今回の旅は、僕が今まで興味のなかった「観光名所」を巡る旅をあえてしてみることにしました。

〇道の駅しもつけ(栃木県下野市) ※第1日目

巨大なダルマがお出迎えです。平日の午後にもかかわらず、広大な駐車場には自家用車やトラックが一杯。特にイベントがあるわけでもないのに。片側2車線の幹線道路沿いだからでしょうか。休日はさぞかしすごい混みようなんでしょうね。

急速充電器はかなり古いものが1台のみ。なんとカード認証システムがついておらず、使用には一律現金500円かかるとのこと。今時・・・、僕は当然パス! どうも栃木県はEVのインフラが他県に比べて劣っているようです。

トイレは「情報館」の中にあり、とてもきれいで快適です。ただ、この情報館のパブリックスペースにある複数のソファーに、堂々と横になって仮眠をとっている人が3人(うち1人はおばちゃん!)。地元でのこのマナーの悪さには、ちょっと悲しくなりました。

〇道の駅ごか(埼玉県五霞町)

昔ながらのドライブインをリノベーションしたような、ちょっとレトロな道の駅です。何かホッとする・・・。

中にある直販所です。野菜がとにかく安かった。巨大なキャベツやダイコンが、100円しないなんて・・・。

〇川越・小江戸(埼玉県川越市)

TVの情報番組などでおなじみの観光名所、川越市街の小江戸です。「本物」の歴史が刻まれた街並みは、テーマパークのそれとは迫力が違いますね。観光嫌いの僕も興奮してきました。

銭湯「旭湯」を発見! メインストリートで営業中です。外国人観光客が喜びそう。

埼玉りそな銀行川越支店です。普通に新築するよりも、リノベーションにお金がかかってそう。自治体の気合が感じられます。

有名な「時の鐘」。一日4回、鐘の音が響きます。着物姿の女性観光客もたくさん見かけました。一種のコスプレなのかもしれませんが、風情がありますね。

スタバもこんな感じ。あと10年もするといい感じにエイジングされて、街並みに溶け込むでしょうね。

タイル貼りの外観がレトロな名画座「スカラ座」。上映中のプログラムは『ディビット・リンチ特集』。う~ん、マニアック!(ていうかこれで客は入るのか?)

ディビット・リンチ監督と言えば、『エレファントマン』。アカデミー最優秀作品賞など8部門を受賞しました。19世紀のロンドンで、先天性奇形の醜悪な姿から「象男」として見世物にされていた青年ジョンが、「自分は人間だ」ということを訴え、人権を獲得する半生を描いています。ヒューマニズムがメインテーマであるとして、日本でもヒットしましたが・・・。

僕がこの映画を観たのは、大学生の時。確かに脚本はよくできており、長時間の鑑賞に堪えうるものでしたが、監督の演出がね、このジョンを完全に「化け物」として扱っている気がしました。ジョンの醜悪な姿の見せ方が、従来のフリークス(怪物)ムービーの手法と一緒で、観客の「怖いもの見たさ」を煽っているとしか感じられなくて、ずっと違和感を覚えていました。まあ、リンチ監督には何か理由があって「あえて」そうしていたのかもしれませんが。

〇道の駅 いちごの里よしみ(埼玉県吉見町)

幹線道路沿いの道の駅、本日の車中泊場所です。いちごのビニールハウスが併設され、いちご狩りが楽しめるようになっています。

アスレチックのある広い公園も併設。急速充電器は故障中でした。

トイレもきれいでしたが、なんとベーカリー・カフェが併設! うーん・・・。幹線道路沿いなので、なるべく公園近くの静かな場所を選んで就寝準備。今日は暑かったので、近くのドラッグストアでビールを3本購入。これでゆっくり眠れそう。

〇北本天然温泉美肌の湯(埼玉県北本市) ※第2日目

昨日はお風呂に入れなかったので、朝9時からやっているここで朝風呂です。朝食は隣のマクドナルドで軽く済ませました。もちろん温泉手形で無料です。

お風呂の種類や休憩設備がとても充実しており、温泉好きなら1日楽しめそうです。朝9時から地元の常連さんらしい人たちがたくさんいらっしゃいました。僕は2時間以上も滞在してしまいました。

〇陸上自衛隊広報センター(通称「りっくんランド」埼玉県朝霞市)

朝霞駐屯地内にある陸自のPR施設です。小学生の社会科見学にも対応できるような、明るくてわかりやすい展示が特徴です。館内で目を引くのは、爆装した対戦車ヘリ・コブラ! 本物の迫力に圧倒されます。僕が入館したときはガラガラに空いていたので、コブラのシミュレーターも体験させてもらいました。

きれいな中庭には、各種戦闘車両がたくさん展示されています。最新型の10(ヒトマル)式戦車以外は、触ったり乗ったりすることもできるみたい。男の子にはたまりませんね。

右の自走対空砲は、ほとんど初期型ガンタンクですね。左は水陸両用の上陸用工作艇でしょうか。

10式戦車のリアビューです。高機動タイプであることがデザインにも表れていますね。

「戦争の道具」であることには違いないのですが、兵器には「究極の機能美」があることもまた事実です。僕のようなメカ好き男子はそこにどうしても惹かれてしまいます。決して戦争を肯定しているわけではありませんので、努々誤解のないように。

陸自と言えばこの映画、『機動警察パトレイバー2』。アニメーション映画ですが、子供向けではありません。むしろ子供には内容は理解不能でしょう。「もし現代の東京で『内戦』が勃発したら、それはどのような形態になるのか」を、膨大(そして趣味的)な取材により構築した作品です。特に、三沢基地を発進したF-16J(現実には配備されていない?)による東京空襲シミュレーションの場面は、戦闘シーンが全くないにもかかわらず、その凄まじいリアリティで観る者を圧倒します。人間や社会の本質をニヒルな視点で描く押井守監督の作家性は、好き嫌いが分かれるところですが、この作品は間違いなく日本の「戦争映画」の1つの金字塔と言えるでしょう。

〇道の駅大滝温泉(埼玉県秩父市)

本日の宿泊場所です。秩父市内から1時間程度、雄大な自然に囲まれた、立派な道の駅です。

資料館や会議所・観光案内所も併設されており、まさに地元の観光産業の拠点となっているようです。

到着したとたんに疲労が襲ってきました。すぐにでも横になりたい気分でしたので、周りの雄大な景色を見ながら、バーボンとナッツで一服。売店で夕食になるものを買おうとしたのですが、きれいに売り切れ。夕食は買い置きのインスタントラーメンにしよう。

ここには「遊湯館」という温泉施設が併設されており、ここも温泉手形で無料だったので、夕食前に入浴させてもらいました。車中泊の他の車は数台で、とても静か。川の水が流れる音を聞きながら、おやすみなさい。

ちなみにこれは翌朝の道の駅からの風景、朝もやが幻想的です。これを眺めながらお湯を沸かし、ドリップコーヒーとカロリーメイトで朝食。なんかどちらもすごくおいしかった。

〇ループ橋(埼玉県秩父市) ※第3日目

あまりに景色がきれいだったので、朝食後、道の駅周りをドライブすることにしました。さすがは「秩父ジオパーク」と名付けて埼玉県と西武鉄道が観光の重点としているだけのことはありますね。新緑の渓谷美が素晴らしい。と、途中でものすごい構造物に出くわします。

ループ橋です。もちろん走行できます。新緑の真っただ中を通るジェットコースターの道路です。よくこんなのを造ったなー。写真では迫力が伝わらない・・・。

〇滝沢ダム(埼玉県秩父市)

ループ橋からは、第2の巨大構造物が見えます。滝沢ダムです。これは間近で見たい!と思い、ダム下まで下りられる道を探しました。ちょうど下の排水溝から放水をしていて、それが朝日を浴びて虹がかかっています。う~ん、絶景! 早朝で周りに人は僕だけ、この景色を独り占めです。

滝沢ダムのダム湖です。朝もやの中、ほぼ満水状態です。ここは本当に水資源が豊かですね。

こんな景色がドライブ中ずっと続きます。車よりもバイクツーリングのほうが自然を堪能できそうです。

途中にもう一つのダムがありました。名前は忘れちゃった。車で本当に間近まで行けました。

〇水神様の神社?(埼玉県秩父市)

 

集落の路地のような狭い道沿いに、こじんまりとした神社がありました。横には湧き水の蛇口が並んでいました。水の豊かな土地には、日本の原風景がありますね。お参りをして、ペットボトルに給水しました。

〇道の駅ちちぶ(埼玉県秩父市)

秩父市街にある道の駅。ちょっとメルヘンチックな外観ですが、かなり老朽化しています。トイレは広いのですが、ほとんど和式。洋式も洗浄便座なし。やたらと喫煙場所が多かったな。

午前10時。早朝からはしゃいで観光し、また朝食がカロリーメイトだったので、お腹が減ってきました。ここのところチープな食事が続いていたので、昼食はリッチに、と思っていましたが、我慢できそうにありません。早い時間に営業しているレストランを検索すると、10時半からやっているここがヒットしました。

〇インドカレー専門店 アショカ(埼玉県秩父市)

埼玉県内に数店舗展開しているインドカレーチェーンです。10時半ジャストに入店。当然客は僕だけ。インド人シェフが一人で料理と接客をしているようです。店内は小さめですが小ぎれいです。ランチメニューの中から、Aセット(カレー2種類・サラダ・ドリンク・ナンとライス食べ放題)をチョイス。

運ばれてきたのがこれ。かなりのボリュームです。カレーはカボチャとシーフードの2種類で、なかなかの深い味。食べ始めてすぐにシェフがやってきて、「辛さはどう?」と片言の日本語で尋ねます。僕「ちょうどいいです」 シェフ「ナンのおかわりは?」 うーん、カレーが2種類なのでお願いしました。ところが、1枚目を食べ終わったところで、あれれ、結構満腹・・・。なんか鴨川市の特天丼のことを思い出しました。2枚目のナン(1枚目と同じ大きさ)を、ラッシーと一緒に胃に流し込み、うー、ごちそうさま。

お会計です。なんと600円+税! 通常は850円ですが、キャンペーン期間中とのこと。この量と質からすると、爆安!

〇富岡製糸場(群馬県富岡市)

秩父市街から1時間半で、世界遺産のここにやってきました。しっかり名所観光してますね。入場料1000円ですが、駐車場が併設されていません。市営駐車場を探すと、結構遠目でしかも有料。うーん、他を探すと、近目に有料駐車場がやたら多い。ん?20分100円? 停め放題500円? 高っ! しかもよく見ると、これらはほとんど普通の店舗の駐車場を見学者用に有料化したものです。てことは、ここが見学者の車で満杯になったら、この店舗の品物を買いに来たお客さんは停められないってこと?

地元の皆様ごめんなさい、僕の見学意欲は完全に削がれました。車をUターンさせると、自宅をナビに入力し、とっとと帰路につくことにしました。これだけの観光資源を擁しながら、もったいない。リピーターも少ないんだろうな…。

☆3rd  tripのまとめ☆

車中泊にもだいぶ慣れてきて、最初のころのような眠れなくなるミスも無くなりました。それにしても、埼玉県は当たりでした。隣の県なのに、良さを全然知らなかった、ちょっと恥ずかしい。群馬県は、ちょっと残念。今度は県北の温泉巡りでもしてみるつもりです。

重要な反省点が1つ。「最終日のロングドライブは極力避ける」ということ。3日目の自宅までの帰路は、ほとんど過労運転に近い状態でした。無事に戻れたから良かったものの、それは単に運が良かっただけなのかもしれません。次回からは肝に銘じたいと思います。

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