4th trip 福島~山形~秋田~岩手~宮城県 (6月上旬) 

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今回は東北5県を一気に制覇する強行軍の旅です。本当は秋田県でのある会議に出席するのが目的なんですけどね。スケジュールがタイトなので、見学よりもグルメ重視でいきたいと思います。では、お隣の福島県からスタート!

〇道の駅喜多の里(福島県喜多方市) ※第1日目

喜多方市の郊外にある立派な道の駅です。「蔵の街」をアピールするようなデザインの建物が並んでいます。

お祭りの山車が展示してありました。おみやげを買うならここ一軒でOK。実はトイレと充電のために寄っただけなのですが、「喜多方老麵会」のパンフレットを手にとったとたん、お腹の虫が鳴き始めました。まだ11時前だったのですが、行っちゃえ!

〇あべ食堂(福島県喜多方市)

喜多方市街地の細い路地にある、有名なラーメン屋さん。どうです、いかにも老舗という風情のある佇まいでしょう。朝7時半から営業していますが、休日はいつも長い行列ができるそうです。今日は平日なので、すぐに入れました。

オーソドックスな「中華そば」を注文。どんぶりが小さめで、「足りるかな?」と思ったのですが、意外にボリュームがありました。とてもシンプルですが、バランスのとれたラーメンです。動物系と魚介系の合わせスープかな? 縮れ麵がよくからみます。行列ができるのも納得の飽きの来ない味です。スープまで飲み干して、ごちそうさま。

さて、一気に山形県の中央部までドライブです。新緑から少し色の濃くなった山々が初夏を感じさせてくれる、絶景のドライブコースです。秋の紅葉時期にも絶対来よう。

日中ダム(多分…)のダム湖です。他にも思わず足を止めたくなるポイントがたくさんあったのですが、先を急ぎます。

〇鷹野湯温泉 パレス松風(山形県白鷹町)

ふるさと森林公園の高台にある公共の複合施設。運転で疲れた体を温泉でほぐしましょう。もちろん「温泉博士」の手形で無料ですが、正規料金でもたった300円! しかもそのお風呂は…。

ものすごく豪華! 清掃やメンテナンスが行き届いており、大きな展望窓からは、白鷹町が一望できます。このほかにも高温サウナまでついています。この設備で料金300円は奇跡的ですよ。

〇道の駅十文字(秋田県横手市)

ここを本日の車中泊場所にしました。理由はトイレがきれいだったのと、コンビニが併設されていたから。かなりの長距離を運転したので、疲れがたまっています。夕食をコンビニの食材で簡単に済ませ、早々に就寝準備をしたのですが…。幹線道路の近くで大型トラックが多く、騒音で眠れない。というわけで、静かなポイントを探して移動します。

〇道の駅さんない(秋田県横手市)

森の中の道の駅。急速充電器もあり、トイレも立派。ここならゆっくり眠れそうと思ったのですが、とんでもない! 深夜に雷鳴のような轟音が何度も…。轟音の正体は、すぐ前を通る道路の ①荒れた路面 ②スピードが乗る下り坂 ③大型トラック の3乗効果によるものでした。へとへとに疲れていたにもかかわらず、結局睡眠時間は3時間程度…。

〇味一番(秋田県横手市)  ※第2日目

うー、眠い。今日は午後イチで会議なのに大丈夫か? 昨日の夕食が簡素だったので眠くてもお腹は減っています。朝食にしましょう。ここは横手市、やっぱりこれですよね。

道の駅十文字の隣にある、横手やきそばのお店です。現在時刻は朝の6時半! 営業時間は午前6時からとなっていますが、店主のおやじさんは、「年中無休で朝の4時半から開けてるよ」とのこと。すごいバイタリティだ!

普通盛り(500円)を注文。お約束の目玉焼きが乗っています。福神漬けが付け合わせで、これらを混ぜ合わせて食べました。ウスターソースはなんとなく和テイストが感じられます。「朝からソース焼きそばってどうなの?」と思われるかもしれませんが、これがペロリと入ってしまいました。おいしかった。

〇かみおか温泉嶽の湯(秋田県大仙市)

会議のある大仙市に入りました。会議の前に体を清めましょう。温泉手形は使えず、料金は400円です。お湯は源泉かけ流しでにごり湯。いい泉質です。東北は安くて良い立ち寄り湯が多いですね。

〇秋田県畜産試験場(秋田県大仙市)

会議場です。ここで「全国ウサギネットワーク」の実務者会議が行われました。出席者は主催者の某国立大農学部准教授の先生、秋田県畜産試験場主任、本ネットワークの代表、僕と嫁さんのたった5人です。

嫁さんは副業で動物のブリーダーをしています。秋田県と本ネットワークが主催している「全国ジャンボウサギフェスティバル」で入賞したことをきっかけに、この組織に関わることになりました。ちなみにジャンボウサギとは食用ウサギのことです。

ここ大仙市は昔から食用ウサギの品種改良で有名でした。ジビエが注目されるようになった現在、またこの食文化を全国に普及させようというのが、このネットワークの目的です。僕も日本のジビエ文化に興味があったので、嫁さんと一緒にこのネットワークに関わらせてもらうことになったわけです。「何か雑用でも任せてもらえれば…」などと考えていたのですが、会議の流れから、来年からネットワークのホームページの管理・運営を任されることになりました。意外に重要な仕事のようで、やりがいがありそうです。

〇お食事処ひいらぎ(秋田県大仙市)

会議が終わって、夕食です。このネットワークのスーパーバイザーである地元農家の大物さんが、懇親会という形でセッティングしてくださいました。おかみさんが1人で切り盛りしている、趣のあるお店ですね。出てきた料理がすごかった…。

ゼンマイとシイタケの煮つけです。ゼンマイ太い! シイタケ厚い! 味わい深い! 絶品!

淡竹と身欠きにしんの煮物。淡竹はおかみさんが朝採ってきた地のもの。横の刺身がかすんでしまうほどの絶品!

熊鍋。スーパーバイザーさん提供の熊肉を、ダイコンやごぼうとじっくり煮込んだみそ仕立ての鍋です。熊肉は固いというより歯ごたえがある感じでとても食べやすいのですが、噛みしめて味わうと中から「獣の風味」が出てきます。

〇八乙女温泉さくら荘(秋田県大仙市)

本日の宿。嫁さんと一緒なので車中泊ではありません。大仙市の研修施設ですが、中はビジネスホテル並み。ただし、部屋はテレビや冷蔵庫、バス・トイレ無しの素泊まりが基本です。お風呂は併設されている温泉施設へ。ベッドに横になると、酔っ払っているのと寝不足のせいで爆睡。

〇沢内バーデン(岩手県西和賀町) ※第3日目

嫁さんは関係者への挨拶回りがあるので、今日から別行動です。岩手県を目指して出発!

岩手県の細長い錦秋湖にあるダムです。車でダム上まで行けました。

ここでお風呂休憩。志賀来温泉の沢内バーデンです。源泉が高温で量も豊富なため、スチームサウナにも源泉が贅沢に使われています。泉質もなかなかのもの。

道の駅錦秋湖(岩手県西和賀町)

充電不足気味だったので、ここで充電休憩です。地元のお客さんに「電気自動車が充電しているところを初めて見たよ」と声をかけられました。岩手県ではあまり普及していないのかな。冬が苦手な車だからなあ。さあ、次は宮城県までノンストップだ!

〇石ノ森章太郎ふるさと記念館(宮城県登米市)

ちょうどルートの途中にあったので立ち寄りました。入り口では『サイボーグ009』の島村ジョーがお出迎え。コスチュームが白なのは初期の作品ですね。

きれいな中庭にはいくつかの作品が印象的にディスプレイされています。ロビーには初代から歴代の仮面ライダーたち。

入場料700円。展示室は撮影禁止でした。内容は…うーん、石巻市の「石ノ森萬画館」の方がよかったかも。

〇道の駅上品の郷(宮城県石巻市)

本日の車中泊場所です。一昨日のような不眠にならないように、環境を吟味して決めました。石巻の魚が食べたかったんだけど、売店の品ぞろえはイマイチ。ビールと軽食を併設のコンビニで購入し、タブレットで映画を観ながら早々に就寝します。

〇松島湾(宮城県松島町) ※第4日目

4th tripの最終日です。せっかくですので、ベタな(失礼)松島の景色を見てから帰路につきたいと思います。東日本大震災でかなりの被害を受けたとのことですが、現在はどんな感じなんだろ。

絶景は健在ですが、周りの観光施設は未だ完全には復旧していませんでした。朝一でしたが、観光客の車と同じくらいの工事車両の台数です。この写真は「扇浜」という名前のほとんどプライベートビーチのような場所からの風景です。ここでコーヒーをドリップし、カロリーメイトと一緒に朝食です。浜辺周りには、観光客のものと思われるごみが点々と…。復旧途上のこの土地にごみを捨てていく神経に腹が立ちました。拾える範囲で片付けて、帰路につきます。

〇塩釜水産物仲卸市場(宮城県塩釜市)

ルートの途中なので立ち寄りました。一般客も歓迎とのことでしたが、朝の6時台だったため、僕のほかはプロの方々ばかり。若干居心地が悪い。写真では伝わりにくいですが、巨大アナゴとザブトンカレイが生きていました。

塩釜港と言えば、マグロの水揚げで有名です。朝一だったので、本当にそこかしこで大マグロの解体ショーが行われていました。中落ちが本当にうまそー。

〇飯坂温泉伊勢屋(福島県福島市)

福島県に戻ってきました。この旅最後の入浴。温泉街の奥まった場所にある高級旅館ですが、温泉手形で日帰り入浴無料です。

平日のせいか、なんと客は僕だけ! この広い内湯を独り占めです。源泉かけ流しのお湯はかなり熱めで、冬には疲れがよく取れそう。1時間以上内湯にいましたが、結局他のお客さんはゼロでした。

〇らーめん好房(福島県須賀川市)

最後のお昼は、おいしい白河ラーメンでも、と思っていたのですが、白河市までお腹がもちそうにありません。スマホで検索すると、よさげなこのお店がヒットしました。知らないと素通りしそうな店構えです。休日は長い行列に食べるのをあきらめる人も多いとのことですが、平日の今日は驚くほどすんなりと入店できました。

普通のラーメンの大盛を注文すると、同じ料金で麵1.5倍か2倍を選べるとのこと。食い意地で2倍をチョイス。どんぶりの大きさは普通ですが、箸を入れると麵がぎっしり。あーあ、またやっちゃったかな…。

スープは魚介系のかなり力強い味。大きなチャーシュー(煮豚)が2枚。麵は細麺のストレート。実はこの麵が素晴らしい。もちもちというよりもシコシコで、その弾力が絶妙です。「残すのもやむなし」と思っていたところが、難なく完食。煮卵のトッピングを入れても、これで大盛650円ですよ。安っ!

☆4th  tripのまとめ☆

「全国ウサギネットワーク」の方々との交流は、本当に実りの多いものでした。「退職後、何か建設的な活動ができないものか」と考えていたその答えが見つかった気がします。

この旅をもって、関東・東北地方のほとんどを制覇しました。今後はかなり遠めの、日数をかけた車中泊旅行になります。トラブル回避の方策を十分に立てて出かけたいと思います。

これから暑い時期に入ると、車中泊はかなり厳しいものになります。夏場は趣味のサーフィンに出かけることが多くなりそうなので、このトラベルダイアリーも小休止になりそう。

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