道の駅車中泊の旅を再開します。今回は、僕が生まれてこの方行ったことのない富士山周辺を巡ります。もともと観光旅行には興味がありませんでしたし、何より栃木県からは車では遠いんですよ。時間に余裕ができた今が最後のチャンスかと。
〇道の駅めぬま(埼玉県熊谷市) ※第1日目
10月も終わりだというのに、さすがは熊谷市、暑い! お昼の外気温は25度の夏日です。車中は半そででちょうどいいくらい。まずここで充電休憩です。
変わったタイプの急速充電器です。充電時間はやや遅めでした。
裏手にはバラ園が併設されていて、バラの香りが周りにただよっていました。
地元野菜の直売コーナー。埼玉県北部は野菜が安いですね。
〇御代の湯 新木鉱泉旅館(埼玉県秩父市)
ここで入浴休憩。隠れ湯的な雰囲気の高級旅館です。日帰り入浴は温泉博士手形で無料です。
待合室も和のレトロモダンな雰囲気。全館に木の香りが漂い、ヒーリング効果満点です。
お風呂はこじんまりしていますが、木をふんだんに使った豪華な造りです。ドライサウナは、2.3人入れば一杯。まあ、お客は僕一人でしたから、ゆっくりさせてもらいました。
山梨県まで、秩父の渓谷沿いをドライブします。標高が高いため、紅葉が今まさに見頃です。あまりに見事なので、先を急がず、以前にもお世話になった「道の駅大滝温泉」で車中泊です。ここは相変わらず静かですね。おやすみなさい。
〇秩父市~甲府市ドライブ ※第2日目
朝起きると、ありえないほどの寒さ! 外気温はなんと0度、ENV200のディスプレイに「路面凍結注意」のアラートが出ています。今年一番の冷え込みになるとニュースでやっていましたが、まさかここまでとは…。羽毛布団を積み込んでおいて本当に良かった。紅葉が見事なわけです。それにしても、昨日の熊谷市が25度ですよ。体が丈夫でよかった…。
〇道の駅花かげの郷まきおか(山梨県山梨市)
山梨県に入りました。ここで充電休憩と朝食。車内でお湯をわかし、コーヒーとカロリーメイトで済ませます。
いつものタイプの急速充電器。日産ディーラーのものと比べて時間がかかるのが最近気になり始めました。まあ、タダなので文句は言えませんね。
こんな明治っぽい資料館が併設されています。早朝のため閉館中。
道の駅裏手の階段を上ると、アスレチックのある公園がありました。そして、ここからの景色が…。
山の向こうに冠雪した霊峰富士が! やっぱり美しい山ですね。偶然見つけたので、感動もひとしおです。
〇まほらの湯(山梨県富士川町)
この立ち寄り湯で朝風呂です。開館前から地元のお年寄りが数名待っていました。ここも温泉博士の手形で無料です。
お風呂は清潔感一杯です。ドライサウナも広々。眠気覚ましに1時間ほど水風呂と交互に入りました。
〇川口湖畔(山梨県富士河口湖町)
川口湖畔のレストハウスから望む富士山です。雲がかかっていて残念。それにしても外国人観光客の多いこと。国籍も様々で、日本人観光客よりも多い印象でした。インバウンド景気は継続中ですね。
さて、静岡県でうまい魚でも、と思って車を走らせていたら、妙に疲れがたまっていることに気づきました。急激な気温変化のせいかな? 体を気遣ってゆっくりすることに決めました。
〇オアシス御殿場(静岡県御殿場市)
昭和の香りが漂う健康ランドです。温泉ではありませんが、入館すると午前2時までゆっくり過ごせます。たまにはこんな場所でおっさんらしくダラダラするのもいいですよね。入館料1500円が、温泉博士で500円になりました。
お風呂のバリエーションはさすがに豊富です。露天風呂はぬるめになってたかな。サウナに数回入り、そのあとレストランで生ビール! やっぱり最高ですね。
館内設備はかなり充実しています。コミックコーナーで、気になっていた漫画「ドリフターズ」を読んでいると、睡魔が襲ってきました。リラクゼーションルームでゆっくりと仮眠。目覚めた後は、リクライニングチェアに備え付けてあるテレビを見てダラダラ。再度お風呂に入ると、ちょうど午前0時。あーすっきりした。
〇道の駅ふじおやま(静岡県小山町)
本日の車中泊場所です。時刻は午前1時を回っています(これは翌朝の写真ですよ)。足柄山が近いので金太郎推しですね。この時間でも駐車場は大型トラックで満杯。しかし騒音はそれほど気になりません。なるべくトラックから離れた場所に駐車して就寝準備です。防寒対策を万全にすると、とても快適に眠れそうです。僕は暑さよりも寒さの方が相性がいいのかも。バーボンの小瓶を2.3口あおると、すぐにぐっすり。
〇赤富士(静岡県小川町) ※第3日目
6時半に起床。快適に眠れました。外気温は2度ですが、さわやかな朝です。車外に出てみると、正面に富士山、それも朝日を浴びて「赤富士」になっていました。コンデジの手持ち撮影ですが、その美しさは伝わるかと思います。
カップラーメンの朝食後、急速充電をしようと思ったのですが、昨年から有料になってました。カード認証で無料充電が当たり前になっていた僕は、「500円かあ、いいや、違う場所で充電しよう」。思えば、この判断が後に大ピンチを招くことになろうとは…。
〇山中湖畔(山梨県山中湖村)
山中湖経由で神奈川県に抜けるコースを走ります。標高がどんどん上がり、ENV200のバッテリーの電気がどんどん減っていきます。山中湖到達時点で、パッテリー残量が20km分、次の充電ポイントまで21km、しかも上り坂がまだまだ続く模様。強行すれば電欠&レッカー移動確実という状況になってしまいました。選択肢はただ1つ、下り坂を戻って充電を回生させ、適当な充電ポイントを探してリトライしかありません。車をUターンさせるために細い道に迷い込んだら、思わぬ絶景に出会いました。
雲一つかかっていない富士山に、低温のために発生した山中湖水のもやがかかり、幻想的な風景を演出しています。これもコンデジの手持ちなので伝わりづらいですが、息をのむ美しさです。しかも、この地は周りに商業施設のほとんどない穴場のようです。けがの功名! いや、吉兆かな?
〇道の駅富士吉田(山梨県富士吉田市)
ヒヤヒヤもので坂道を下り、この充電ポイントにたどり着きました。給電アラートが鳴り続けています。ほっとして充電器前に乗り付けると…、なんとカード認証ナシ500円、「充電される方は事務所にて鍵をお受け取りください」、事務所が開くまであと約2時間!
うーん参った、2時間待ちか…。すぐ充電なら千円でも払うぞ! などと勝手なことを思いながら充電器のコネクタを無意識に引っ張ると、スポッ、抜けた! 鍵のかけ忘れのようです。車の給電口に差し込むと、カチッ、はまった! 充電スタートボタンを押すと、ウィーン、充電開始! 「いいのかな…、いいよね!」霊峰富士の御加護により(?)無事に満充電となりました。
〇山梨~神奈川ドライブ
電欠危機には懲りたので、こまめに充電しながらの神奈川県までのリトライドライブです。と、予定ルートのR413が落石のために全面通行止めとのこと。迂回コースとして、かなりハードな山道を通ることになりました。
ま、そのおかげで丹沢山地の紅葉を堪能することができましたけどね。
〇相模湖公園(神奈川県相模原市)
やれやれ、相模湖までたどり着きました。有料駐車場まで備えるこの公園は、休日には観光客で賑わうそうですが、ここに来るまでの絶景と比べると、うーん…。標高のせいで紅葉も見ごろまであと一歩ですね。
〇道の駅八王子滝山(東京都八王子市)
東京都に入りました。ここ道の駅八王子滝山は、10年前に開業した東京都内で唯一の道の駅です。急速充電器はありませんが、話のタネにのぞいてみようと立ち寄ろうとしたのですが、なんと駐車場に入る車の順番待ちの行列ができていました。平日の昼ですよ。特別なイベントをやっている様子もありません。行列嫌いの僕ですが、興味をそそられました。5分程の待ち時間で駐車場へ。僕が車を降りて見ると、行列の長さが倍以上に伸びています。なんだかなぁ…。
中の施設といえば、デフォルトの産直場や、
レストラン・フードコート等、オーソドックスな道の駅でした。東京都民にはこういう施設がめずらしいのかなあ。
〇米軍横田基地周辺(東京都福生市)
八王子市からほど近く、オスプレイ配備などでマスコミを賑わせている横田基地があります。在日米軍基地としてはかなり大型なので、駐屯している兵隊さんも当然多く、独特の街並みを形成しています。埼玉県川越市に通じる「本物感」があります。
中華料理店もこんな感じ。香港ぽい雑多な雰囲気がいいですね。
ピザ屋さん。イタリア系アメリカ人のコワモテのおっちゃんがオーナーしてそう。(個人の見解です)
古着屋さん。多分日本人向けですね。給料の良い米兵さんたちは、古着なんて着ないよね。(個人の見解です)
ステーキ屋さん。ちょっと大味だけど、ボリュームありそう。(個人の見解です)
ベトナム料理のお店。昔の米軍ハウスを改造した感じ。店の前のトゥクトゥクは飾りでしょ。(個人の見解です)
雑貨屋さん。これも間違いなく日本人観光客向けだよね。(個人の見解です)
中古家具屋さん。ここはとてもおしゃれ。ただ、ちょっとぼったくられそうな気が…。(個人の見解です)
〇靴の修理屋さん? ポップな外観と裏腹に、店名が「フィクサーズ」って…。
民家の庭先に停めてあった、ピカピカのド派手トライク。これ、絶対普段は乗ってないよね。(個人の見解です)
30分ほど散歩しただけですが、街中では、軍服をきちんと着た軍人さんのカップルがコンビニで買い物をしていたり、軍人さんの奥様が子供と散歩していたりという風景が、当たり前のように見られました。下手なテーマパークよりよっぽど楽しかった。
〇中華そば 青葉 狭山店(埼玉県狭山市)
今回の旅では、ここという食べ物屋さんに出会えなかったのが心残りでした。入ったお店といえば、某しゃぶしゃぶ食べ放題チェーン店(野菜がうまい!)や某釜揚げうどんチェーン店(巨大かきあげがうまい!)などで、レポートを上げるまでもない(失礼)と考えました。最後に、「新横浜ラーメン博物館にでも…」と思ったのですが、その気力もなく帰途につくことになりました。しかし、埼玉県に入ってこのお店の看板が目に留まりました。
ラーメン博物館にも長期出店していた東京都中野区の老舗の名店、「中華そば 青葉」の支店です。駐車場には少しの空きがあります。いざ!
他のお客さんのほとんどはつけ麺を注文していたのですが、ここはオーソドックスな「中華そば」を。うーん、昔と変わらない豚骨と煮干しの濃厚なダブルスープとシコシコの縮れ麵。昔はかなり個性的な印象でしたが、他のとんがったお店たちに比べると、今はなんか落ち着きます。スープまで飲み干し、ごちそうさま。
☆6th tripのまとめ
まさに、「富士は日本一の山」でした。ちゃんと実物を多角的に見ておくべきですね。あと、「福生ストラット(by 大瀧詠一)」はかなり魅力的で、もう一度時間をかけて見て回りたい街になりました。
次回は古都金沢を目指す「北陸編」になる予定です。では!