今回は、雪の便りがある前に古都金沢を目指す北陸ドライブの旅です。今までで最も長い走行距離になり、また、今までで最も多い道の駅経由の旅になりました。それでは、福島県からスタートです。
〇道の駅たじま(福島県南会津町) ※第1日目
最初に充電に立ち寄った道の駅。平日ですが紅葉時期のため観光客多め。
施設も充実していますが、目を引いたのは屋外テントに並べられた地元野菜。どれも大きくて安い!
〇道の駅きらら289(福島県南会津町)
30分ほど走ってまた充電。今回のルートは峠だらけで、EVには過酷なものになりそうなので、とにかく設備のある場所では充電を心掛けようと思います。前回の富士山周辺では肝を冷やしましたからね。
館内には温泉施設を備えています。休憩ついでにひとっ風呂もいいですね。
〇季の里湯ら里(福島県只見町)
ここで入浴休憩。公共の温泉宿泊施設です。ただ、設備は高級ホテル並み。
清潔感あふれる広々したパブリックスペース。ほのかに木の香りが漂っています。レストランも隣接しており、同様のインテリアデザインです。
施設の前には手入れの行き届いた広い芝生が。サッカーグラウンドやゲートボール場ではなく、ただの芝生です。贅沢ですね。何に使うんだろ…。
急速充電器がエントランス前にありました。入浴中に充電ができるのはありがたい! 他にもスキー客専用のエントランスやロッカールームまで備えており、スキー場に直結したプリンス系ホテルのようです。需要あるのかな…。
お風呂も内湯・露天・サウナを備えており、日帰り入浴は700円。この設備の充実度からはお値打ちだと思います。
〇田子倉ダム(福島県只見町)
只見町にある田子倉ダムです。今の時期の絶景を目当てに、たくさんの観光客が訪れていました。
ダム湖にはレストハウスから遊覧船まで発着しています。
標高が高く、紅葉真っ盛り。まさに絶景です。
〇道の駅いりひろせ(新潟県魚沼市)
新潟県に入りました。ここで充電休憩。山間のアットホームな道の駅です。地元密着型ですね。
スノーシェルター型の充電器です。さすがは豪雪地帯。
裏手には沼があります。夏場はキャンプやバーベキューなどにも良さそう。
山小屋風のレストラン。そばが推しメニューのようです。
〇道の駅うみてらす名立(新潟県上越市)
本日の車中泊場所です。大規模な観光基地型の道の駅です。まだ新しく、設備の充実度が素晴らしい。午後8時までやっている立ち寄り湯もあります。
海浜公園が併設されています。今日の日本海は穏やかです。
〇道の駅マリンドリーム能生(新潟県糸魚川市) ※第2日目
翌朝、30分程西に進むと、また大規模な新しい道の駅が。自治体の資金が潤沢なんですね。コンビニも併設されています。
観光魚市場並みの物産店アーケードが併設されています。この辺りはやはり松葉ガニ(ズワイガニ)が一推し。そういえば、カニ漁解禁は昨日だったようで…。
採れたての本ズワイガニがどのお店にも並んでいました。さすがにお高いので味見だけさせてもらうと、あ、甘い!今まで食べたことがないくらいの旨さです。これはご家族連れなどは買っちゃいますね。
道の駅内の24時間無料休憩所。レストランではありませんよ。厨房や薪ストーブまで備わっています。この辺りの道の駅には、このような無料休憩所が当たり前のように併設されています。トイレも個室が10以上、全てに温熱洗浄便座つきです。
それと、新潟・富山県内を走行していると、やたらと道路工事中・片側通行が多い。道の駅の豪華さもそうですが、公共事業に多額の資金が投入されていることがうかがえます。やはり「原子力ムラ」関連資金なのかな…。
道の駅のすぐ近くに、こんな絶景ポイントが。「弁天岩」というそうですが、雨模様のせいか観光客の姿はなし。
〇越中つるぎ温泉恋月(富山県上市町)
富山県に入りました。ここで入浴休憩。設備の行き届いた高級ホテルですが、温泉博士手形で無料です。
内湯・露天・サウナのどの設備も清潔感と高級感がありますが、それ以上に泉質が素晴らしい。ややぬめり感のあるお湯は、疲れた心と体を癒してくれます。サウナには入らず、露天風呂にゆっくりと浸かっていると、1時間以上も経過…。湯あたりする前に上がりました。
〇源 ますのすしミュージアム(富山県富山市)
温泉で疲れが取れると、お腹が減ってきました。僕はバッテラ(鯖の押寿司)と同率一位くらいにますのすしが大好き。本場のここのレストランで昼食にします。
駐車場に急速充電器が! 昼食中に充電ができます。ありがたやありがたや。
株式会社・源は、ますのすしの最大食品メーカーとして有名です。それにしても、入場無料のこんなミュージアムを造るなんて、もうかってるんですね…。立派なお神輿(?)です。
土産物屋も充実。平日でもたくさんの観光客です。見て回っていると空腹に耐えられなくなってきました。広大なレストランで昼食です。観光バスの大型ツアー御用達のレストランぽいので、あまり期待はしてなかったのですが…。
秋御膳(1000円)を注文。これがすごかった。飛騨牛の切り身をはじめスペックを説明できないくらい凝ったお料理が懐石風に並びます。作り置きなのですが、どれもきちんと仕事がしてあります。ますのすし3ピースとうどんまで食べるとお腹いっぱい。味付けも甘めで薄口の出汁が効いています。この辺も京都の文化圏なんですね。コスパ最高! (写真は色がとんでしまい残念。本当はもっと美味しそうなんですよ。)
〇金沢城公園(石川県金沢市)
やっと金沢市に到着しました。兼六園有料駐車場らに車を入れ、市内見学開始です。まずは金沢城へ。
リニューアル工事が終わったばかりなんでしょうね、外観はとても美しい。でも、長年のエイジングによる「時代の重み」や「本物感」みたいなものがあまり感じられなかったのは残念です。
〇兼六園(石川県金沢市)
日本三大庭園の1つだけあって、外国人観光客の数が尋常じゃない。江戸時代に造られた日本の風景のテーマパークといった趣です。冬に備えて「雪吊り」の施された木々は、イルミネーションでもつけると面白いかも。
秋ならではの光景です。紅葉が池の水に映えますね。
僕が一番気に入った場所がここ。木の生命力や神々しさが感じられました。
さあて、帰路につくとしましょう。それにしても遠くまで来たものです。高速道路は使うつもりがないので、家にたどり着くまでどのくらいかかるんだろう。
〇道の駅カモンパーク新湊(富山県射水市)
この道の駅にたどり着いた時、午後4時前だというのに大雨で外は真っ暗。疲れもかなり溜まっていたので、ここで車中泊することにしました。白エビのかき揚げ丼が有名とのことでしたが、レストランのメニューにはない! もう運転したくないので、備蓄のカップラーメンでいいや…。
ここにも24時間無料休憩所がありました。NHK地上波テレビが流れていたので、ニュースを見ようと思ったのですが、疲れててダメ。車のベッドでタブレットの映画を観ながらビールを飲んでいると、そのまま気を失うように眠りに落ちました。
〇天然温泉海王(富山県射水市) ※第3日目
早めに就寝したせいで、午前5時ごろに目が覚めました。外はまだ雨。スマホで周りの施設を検索していると、朝5時からやっている日帰り温泉がすぐ近くにあるじゃないですか。朝飯前にここで朝風呂です。
朝6時に入館。ガラガラかと思ったら、やたらと混んでいました。夜勤明けの皆さんかな、ご苦労様でした。オーナーは「源泉かけ流し」にこだわっているようで、泉質はなかなかのものです。露天風呂に浸かり、サウナに3回ほど入ると、眠気も吹っ飛びました。これで朝風呂料金500円はお値打ちだと思います。
朝食後、日本海沿岸をドライブします。昨夜の雨も上がり、絶好のドライブ日和になりました。
コバルトブルーの海の色。透明度も高く、ダイビングなどに適していると思います。サーフィンにはイマイチ。
〇道の駅あらい(新潟県妙高市)
充電のために立ち寄ったのですが、今までで最も規模の大きな道の駅で圧倒されました。上の建物が本体の道の駅ですが…。
回転寿司の店舗や、
ラーメンチェーンの店舗や、
牛丼チェーン、焼き肉レストラン、コンビニ、ビジネスホテルまで併設されています。まるで滞在型アミューズメントパークのよう。
海産物店にお惣菜が並んでいました。小腹が空いたので、ホタテのクリームコロッケ(300円)を購入。ちゃんとホタテが入っていました。揚げたてでなかったのが残念。
〇須坂市街(長野県須坂市)
ここ須坂市には、明治から昭和にかけて建てられた白壁の街並みがそのまま残っています。僕はこのような生活に根差した「本物感」に強く惹かれます。
豪商の蔵といった感じ。当然今も使われているようです。
住宅兼事務所といったところでしょうか。内部はさすがに見せてもらえないでしょうね。
こちらは住宅兼店舗。もちろん営業中です。
〇ホテルグリーンプラザ軽井沢(群馬県嬬恋村)
秋の日はつるべ落とし、午後5時前だというのにもう真っ暗です。峠道ドライブにも疲れたので、ここで入浴休憩。おっさんが1人で立ち寄るにはふさわしくない施設ですが、温泉博士手形で230円で入浴ができます。
平日ということもあり、大規模ホテルにしては浴場は閑散としていました。いつものように露天風呂にゆっくりと浸かり、サウナに入ると、温度が低い。髪と体を洗い、40分程度で出ました。
〇道の駅八ッ場ふるさと館(群馬県長野原町)
本日の宿泊場所です。民主党政権時代に工事中止が決定され、その後の政権交代により工事再開となった八ッ場ダムそばの道の駅です。ダムは2020年完成予定だそうで、現在も工事車両が多く通行していますが、この道の駅の駐車場は閑散として静かです。よく眠れそう。
翌朝起きると、周りには絶景が広がっていました。(着いたときは真っ暗なので気が付かなかった)
絶景を望みながら足湯にも入れます。さあ、朝食後、最終日のスタートです。
〇道の駅中山盆地(群馬県高山村) ※第4日目
出来たばかりのこの道の駅で充電休憩。どこかの国のオペラハウスのような凝った外観ですね。館内には日帰り温泉もあるそうです。
アスレチック施設やバーベキューサイトも併設されています。
〇吹割の滝(群馬県沼田市)
沼田市から日光市への峠道を走っていると、ほどなくこの観光名所にたどり着きます。「東洋のナイアガラ」と呼ばれるここは、紅葉シーズンが一番の人気ですが、平日の午前9時とあって観光客もまばら。
駐車場から10分程急坂を歩いて下ると、この絶景が広がります。
奇岩が連なる渓谷美も素晴らしい。真ん中下部の岩は、人が大泣きしているようにも見えますね。
〇道の駅尾瀬かたしな(群馬県片品村)
片品村役場に隣接するここで充電休憩。今回は本当に峠道ばかりの旅で、バッテリーの電気が面白いように減ります。日光市内は充電スポットがほとんどないことが分かっているので、ここでほぼ満充電にします。
きれいなレストランでは、地元の食材を使ったロハスなお料理が食べられます。
産直場。高原野菜がどれも大きくて安い。片手で持つのがやっとの高原大根(80円!)を購入しました。
「尾瀬の名水」の給水所もあります。注意書きには「飲用は自己責任で」。今は何かとうるさいですからね…。
さて、榛名山から日光市までの峠道を走り続けていると、なんとなく既視感が。なんでだろう…。そうだ、あのマンガの舞台だ!
〇弱虫ペダル(秋田書店刊)
僕の地元栃木県は、サイクルスポーツの盛んな県として有名で、『宇都宮ブリッツェン』『那須ブラーゼン』というプロチームが2つもあります。その『宇都宮ブリッツェン』のスポンサーの1つが、現在週刊少年チャンピオン連載中のこのマンガです。秋葉原まで片道40kmを週1で自転車で往復するアニオタ高校生の主人公・小野田坂道が、ひょんなことから自転車競技部に入部し、ロードレースを重ねることで自分の才能を開花させていく物語です。現在の連載は「インターハイ栃木県大会」の真っ最中で、そのコースが宇都宮~日光~榛名山という、まさに今僕が走っているコースです。このマンガは、テレビアニメ・劇場用アニメ・舞台ミュージカル・実写ドラマとメディアミックス的に人気が拡大しています。「いい年して少年マンガかよ」と思われるかもしれませんが、これがなかなか面白い、そして懐かしい。『スラムダンク』あたりからの「正しい少年チームスポーツマンガ」の要素が豊富に、そして緻密に盛り込まれています。また、たくさんの登場人物一人一人の魅力的なキャラクター設定により、読者の感情移入を容易にしています。特にライバル御堂筋翔の、コミック史に残るダークヒーローぶりは白眉です。
〇浅井精肉店(栃木県日光市)
中禅寺湖畔までたどり着きました。ENV200のバッテリー残量は約30%ですが、いろは坂下りの回生ブレーキで回復可能です。僕もお腹が減ってきたので、以前「行列2時間待ち」で断念したこのお店の前まで来ると、11時過ぎでなんと2人待ち。もちろん入店します。
評判の「ソースカツ丼」を注文。運ばれてきたのが大迫力のこれ! 巨大なソースがけヒレカツが5枚もご飯に乗っています。写真は食べづらいので小皿に2枚を移したものです。肉質・揚げ方ともに最高なのですが、何せ量がすさまじい。ゲップを我慢しながらなんとか完食、大満足です。小食の方は絶対に食べきれないのでご注意を。隣の中国人カップルは、女性が男性にヒレカツ3枚も食べてもらっていました。これで税込み900円は素晴らしい!
☆7th tripのまとめ
いやー金沢は遠かった。今回で東日本はほぼ制覇したことになるので、次は北海道or西日本か…。どちらにしても1~2週間がかりの旅になるでしょう。そうなると、今までのような「目的を決めない気ままなぶらり旅」というわけにもいかなくなりそうです。他の方の「日本一周車中泊の旅ブログ」の内容をチェックして、最低限の計画を立てようかなと考えています。
さて、暖冬傾向ですがもうすぐスキーシーズン到来となります。この旅も春まで休止期間に入ります。その間は、スキー場&地元温泉のレポートをお送りする予定です。こちらもぜひ見てやってください。